地球交響曲第一番
内容紹介
1.本編(1992年作品)
映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズ。 美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成されるドキュメンタリー映画『地球交響曲』は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、これまでに5600回以上上映され、延べ230万人に上る観客を動員、その数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっている。
もし、母なる星地球(ガイア)が本当に生きている一つの生命体である、とするなら、我々人類は、その「心」、すなわち「想像力」を担っている存在なのかもしれません。我々人類は、その「想像力」に依って科学技術を生み出し、地球の環境を大きく変えて来ました。現代の地球の環境問題は、良い意味でも、悪い意味でも、人類の「想像力」の産物だ、といえるのです。だとすれば、危機が叫ばれるこの地球(ガイア)の未来も又、人類の「想像力」すなわち「心」の在り方に依って決まってくるのではないでしょうか。
この映画は、21世紀の到来を前に、地球(ガイア)の未来にとって、極めて示唆的なメッセージをもつ世界の6人の人々のオムニバス映画です。登場人物はいずれも、現代の常識を越えた事を成し遂げた人、あるいは体験した人達です。 今生きている我々ひとりひとりが、「心」にどんな未来を描くかに依って、現実の地球(ガイア)の未来が決まってくる。映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」が、全ての人々の「心」のための元気薬になれば、と願っています。(龍村仁)
2.特別映像「天河交響曲2007」(2007年作品)
「地球交響曲」受胎の一瞬は、龍村監督の天河大辧財天社との出会いだった・・・ 「第一番」編集の段階で映画の表面から消えていった、奈良・天河神社で行われる様々な神事の映像が今、18年の眠りから覚めて目に見える世界に甦る。
出演者について
野澤重雄(植物学者) :
「トマトは心を持っている。私は、そのトマトの心にたずね、トマトに教わりながら、成長の手助けをしただけなんです。」たった一粒のごく普通のトマトの種から、バイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わず、一万三千個も実のなるトマトの巨木を作ってしまった野澤重雄さんはそう語る。この映画では、トマトの種植えから一万三千個も実のならす巨木に成長するまでの過程を克明に記録しながら、野澤重雄さんのトマト生命哲学を聞く。科学の実証主義的方法を踏まえながら、科学の常識では理解できない奇跡を現実に見せてくれる野沢さんとトマト。
ラッセル・シュワイカート(元宇宙飛行士):
アポロ9号の乗組員だったシュワイカートは、月着陸船のテストを兼ねて宇宙遊泳中に、ある不思議な体験をした。その体験は彼の人生観を大きく変えてしまった。「それは、頭で考えたのではなく、感じた、というのでもなく、私のからだの全ての細胞の中に、それこそ一気に奔流のように流れ込んできたのです」宇宙遊泳中の彼を撮影するカメラが突然故障し、修理する間、全くすることがなくなり、宇宙の完全な静寂の中に一人取り残された時のことだった。「ここにいるのは私であって私でなく、眼下に拡がる地球の全ての生命、そして地球そのものをも含めた我々なんだ」人類はナゼ宇宙に向かおうとするのか?人類の宇宙進出と地球の未来をどのように両立させることができるのか?アメリカの超エリートだった宇宙飛行士が科学技術の最先端で理解した生命観を語る。
ラインホルト・メスナー(登山家):
頂上への最後のアタックを開始するときの到来を、メスナーはいつもその「少女」との対話の中で語る。濃い霧の中で方角を見失ったときも、クレパスからの脱出ルートを探すときも、その「少女」はいつもメナーの側に現われる。酸素ボンベも無線機も持たず、たった一人で登るメスナーにとって、その幻の少女だけが、唯一の、真のパートナーだ。ラインホルト・メスナーは世界で唯一人、単独で世界の8,000メートル級の山全てを登り尽くしたアルピニストの王者。そのメスナーが、臨死体験や人間の生命力の限界について語る。
ダフニー・シェルドリック(動物保護活動家):
体高3メートルを越える巨大な野生のアフリカ象と一人の人間の女性との間に「言葉」を超えた深い愛情と信頼の関係が今も続いている。ダフニーはアフリカのケニアで、象牙密猟者のために親を殺された象の赤ちゃんを育て、野生に還す活動を過去30年以上続けている。エレナは、30年前、ダフニーに初めて育てられ、野生に還って行ったメスの象。ダフニーが3歳まで育てた孤児達を預かり、野生で生きる知恵を教えながら一人前に成長するまで養母の役割を果たす。象は人間にも価する高度な知性を持っている。しかし、その知性は人間のように自然を支配しようとする知性ではなく、自然と調和し自然を受容しようとする知性である。ダフニーとエレナの感動的な再会のシーンを中心に人間社会へのメッセージをダフニーが伝える。
監督について
1940年生まれ。京都大学文学部美学科卒業後、63年NHKに入局。74年同局退社、インディペンデント・ディレクターとしてドキュメンタリー、ドラマ等、数多くの作品を手がける。92年よりドキュメンタリー映画「地球交響曲」シリーズを公開。2000年春、龍村仁事務所を設立。2001年に「第四番」、2004年には「第五番」を公開。2006年「第六番」完成。「第一番」から「第六番」まで、のべ230万人にのぼる観客の動員をはたしている。2007年4月には最新作「地球交響曲第六番」を公開
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