2011年08月30日掲載
2011年度JPSAツアーへのSFJブース出展の見合わせのご案内
日本のサーフィンの永続的な発展と安全な海岸環境づくりの啓蒙
を目的として、これまでSFJでは日本プロサーフィン連盟(JPSA)と
連携をし、JPSA主催のコンテスト時にブース出展をしておりました。
しかしながら、3月11日の東関東大震災を受け、SFJでは、今期の
JPSAツアーのサポート参加は見合させて頂く結論に至りましたので
みなさまにご報告申し上げます。
理由といたしましては、以下の3つがあげられます。
1.津波等の災害発生時の避難経路確保や対策および、その説明が
選手及びギャラリーへ十分になされているとは考えにくい点。
福島を中心に、いまだに余震が続いている状況で、SFJが知りうる
中でも危険な状況が想定されるにもかかわらず、そのリスクや
対応策などが十二分に選手やギャラリーに対して告知されていないと
判断しました。
2.放射能汚染状況の把握と影響への見解の相違。
すべての人にとってかつてない規模の災害である、今回の放射能汚染。
その汚染の見解は原子力問題の専門家でさえ意見が分かれ、
いったい何が危険で、何が安全なのかすら、にわかには判断できない状況です。
このような状況で、SFJでは「自治体の計測発表のみを頼りに海の安全を
担保できる」ものではないと考えています。
JPSAが考える復興支援策やその背景にある想いも共有、理解し、
連携、協力できる部分でお互いの活動を支援して参りたいと思いますが、
SFJとしては、サーファーひとりひとりが、社会の立て直しに協力し
その状況が十二分に世間的に認識され、且つ、海の安全が担保されることが、
サーファーにとって海に入れる条件であり、復興への道のりなのでは
考えています。
3.復興支援など多くの活動を抱え、現状での人的資源不足
現在のSFJがブース出展をすることは、少なからず海の安全が担保された
という誤解を与える可能性があり、その説明をブース担当者だけで対応する
事の難しさを感じています。
また、復興支援などの活動を優先してゆくと、現時点の組織力
としては人的資源が足らず、ブース出展を安定的に行う事が出来ないのが
実情です。
SFJにとってプロ団体であるJPSAは、やはり多くのサーファーの憧れと
尊敬の的であり、協力関係を構築できたことは、大変意義のあることだと
感じております。
しかしながら、危険な放射能を扱う原子力エネルギー政策から脱することを
目標の一つに持つ環境保護団体としては、現時点での社会的状況を
鑑み、諸般の事情を重ね合わせますと、今期のツアーにおけるブース出展は
見送るという結論に至りました。
近い将来には、津波や放射能の問題が軽減されることを願い、
その時に向けてSFJの組織力を強化し、しっかりとした協力体制の下、
ともにサーフィンの永続的な発展を目指してゆきたいと思っています。
サーフライダー ファウンデーション ジャパン
代表理事 木下信一郎
応援よろしくお願いいたします!!
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